子どもを持たない私はずっと宿題を放置しているのかもしれません

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先日帰宅してテレビをつけたら、長嶋一茂氏がMCを務めるスペシャル番組が放送されていたので、少しだけ見ました。

途中から見たので詳細はよくわからないのですが、街頭インタビューで子育ての悩みを聞き、スタジオの長嶋一茂氏や大勢の女性タレントたちでその悩みについて議論しているようでした。

そこで一組の夫婦がインタビューに答えていて、19歳の娘が「彼氏の所に泊まりに行く!」と言って何日も家に帰って来ない。今日その彼氏が家までやって来て「すみませんでした」と言ってきた。という趣旨の話をしていました。

「えーっ、19歳で? 未成年でしょ?」と、スタジオは少し騒然としていました。私も最初は「なんとまぁ奔放な娘さんだなぁ」と思いながら見ていました。一茂氏に至ってはご本人も娘を持つ身ということもあって、激怒です。未成年で外泊、しかも何日も彼氏の家に泊まりにいくなって絶対に許さない! と。

そこで女性陣から違った意見が出ました。親にきちんと行き先を告げての外泊で彼氏も謝りに来るぐらいなのだから、むしろ健全な娘さんではないのか。一茂氏のように頭ごなしに否定して子どもを抑えつけていたら、親に嘘をついて外泊するようになる。という意見です。実際、「私も親に友だちのところに泊まりにいくと嘘をついて彼氏とお泊りしていました」と話す女性タレントもいました。

なるほど。たしかにそうだよなぁ、と思いました。私自身も嘘をついて外泊するタイプだったからです。

うちの母はシングルマザーでずっと働きどおしだったので、子どもに目が行き届かない分、子どもが道をそれないようにという思いが強く、子育てに関しては厳しい方でした。私にとって母はどちらかというと父親に近い存在で、学校であったことを相談したり、ましてや異性の話をすることなどまったくありませんでした。

そんなわけで私は、年頃になって彼氏ができても結婚という話が出ない限り親に紹介することもなかったですし、彼氏と旅行に行くときも「友だちと旅行に行く」と話していました。

最近は「友だち親子」という言葉まであって、なんでも親に相談するという親子関係も珍しくないようです。私には到底考えられないので、少しうらやましい感じもします。

こういう番組を見ていると、以前は子ども目線だったのに、いつの日か親目線で見ていることも多くなりました。子どもはいないですし、この先生む予定もないのですが、もし自分に娘がいたらどうだろう、と。

母親といろんな話をするという関係を築けなかった私は、娘にとって心を開ける母親になれるのでしょうか。自分がこそこそ行動していたくせに、いざ自分が逆の立場になったとして、同じことをされたら寂しい気がします。一方でもし色々話し合える関係が築けたとして、その娘から「今から彼氏んとこ行ってくる! たぶんあさってぐらいに帰るわ~」と言われたらどうしようとも思うのです。まったく男っ気がないままウン十歳。なんていうのも、それはそれで心配な気がします。

考えれば考えるほどわからなくて、「子育ては自分育て」というのはなるほどな、と思うのです。正解のない問題に延々と取り組み続ける鍛錬とでもいうのでしょうか。

そんな面倒なものと縁のない自分をラッキーと思う反面、やるべき宿題をずっと放置したまま歳を重ねているような後ろめたさもあるのです。

 

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